じっくり日本酒で。

先月のこと。

3.11。今年もこの日、黙祷を捧げ、
被災地復興の願いをこめて集めた日本酒を
じっくりゆっくり飲みました。

日本酒を飲みながら、特番を見たり、当日の自分を振り返ったり、
色々なことを思い考えることが出来ました。

私は映像でしか見たことがないけれど、
やっと少し町並みを取り戻した地域もあれば、
まだまだあの日のままの地域もあるようです。

今年は、宮城県の日本酒を味わってみました。
浦霞、一の蔵は有名で、頻繁に飲んでいますが、
宮城県にはその他にも沢山の酒造があり、
中でも私のお勧めは、綿屋という酒名です。

震災から数ヶ月した頃、仕事で東北へ行くことがありました。
敢えて車で行きました。所用を済ませ、仙台へ向かいました。
その当時は、まだ1時間に1回程度の余震が頻発していました。
道もデコボコで、屋根が崩れているお宅や
半壊しているお宅も見られました。

居酒屋へ入り夕飯を食べたのですが、その時も
何度も余震がありました。私はびくびくしていたのですが、
店内にいた地元の皆さんは全員笑顔でした。
私はその笑顔を見て、自分のちっぽけさや弱さを痛感すると同時に、
こんな私でも何かしたいと思いました。

あの日の出来事を忘れないこと、あの笑顔を忘れないこと。
きっとそれが、一日も欠かさず出来ることなんだと思います。

そして今日も、宮城の日本酒を美味しく味わっています。